震災のときぼくの身に起きたこと 2011.03.14
山形に行くため高速バスの待合所に行く。
途中炊き出しが行われていて焼肉弁当が売っている。
移動中に何かあったときに備えてとりあえずの食料を確保する。
街中に緊急車両のサイレンがけたたましく響いている。
兵庫県と書かれた救急車。
和歌山県と書かれた消防車。
全国各地から応援の車両がここに集まっている。
自分が未曾有の災害の真っ只中にいることを改めて実感する。
バスは予定どおり運行し山形市に着いた。
次は酒田市行きの高速バスだ。
チケットを買う人の行列が凄い。
なんとかチケットを買い、さっきの焼肉弁当を食べて時間を潰す。
酒田市行きのバスは補助席も動員してギュウギュウ詰め。
ようやく酒田に着いた頃にはすっかり夜になっていた。
日本海に面した酒田駅前はまるで震災なんてなかったかのように穏やかだった。
駅前で適当にお店を探しラーメンを食べる。
秋田行きの電車に乗る。
向かいの席に韓国人が4人乗っている。
秋田からは韓国への直行便がある。
日本を脱出するのかもしれない。
電車に揺られること2時間か3時間して秋田駅に着き、タクシーで家に向かう。
23時過ぎ。
仙台を出発して12時間以上。
ようやくぼくは実家に帰った。