がーくんのブログ

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高校野球と炎上

第99回全国高校野球選手権花咲徳栄の優勝で幕を閉じた。

広陵・中村選手の活躍は見事だった。

これで話が終わってほしかったが、今年も甲子園では心ない人たちによりネット炎上が発生してしまった。仙台育英大阪桐蔭の試合で故意のラフプレーが勝敗に影響したのではないか、という疑惑だ。

diamond.jp

僕の見解としては、例のプレーは故意だったと思う。が、ラフプレーそれ自体よりも興味があるのは「炎上」についてだ。

高校野球は昔から「炎上」していた

高校野球関連で炎上が発生したのは今年だけではない。高校野球と炎上の歴史を振り返ると、近年ではタオル回しの是非、秀岳館のサイン盗み、済美高校・安楽投手の酷使が代表例として挙げられる。駒大苫小牧など部員の不祥事と連帯責任論についてはたびたび議論が渦巻く。

これらはすべてネットが炎上させた。ならばネットのせいで高校野球は炎上するのだろうか?

ネットが浸透する前の90年代に遡ろう。91年夏、沖縄水産・大野投手は痛み止めを射って773球を投げぬき、大会直後に右肘の骨折が判明。連投が美談とされる時代、投手の肩ひじ関節の検査導入の契機となった。

92年夏、明徳義塾は星稜・松井選手へ5打席連続敬遠を決行。場内からは「帰れ」コールが起きた。この試合は各メディアで大きく取り上げられ、社会問題に発展した。

つまり、高校野球はネット以前の時代から「炎上」しやすいコンテンツだったのだ。それが「炎上」と認識されていないのは、「炎上」という言葉が存在していなかったからにすぎない。

そして、いまの時代はTwitterYouTubeにより可燃性が高くなりすぎている。それ故、高校野球はほぼ毎年炎上してしまう。

可燃物を取り除く

高校野球において炎上そのものを防ぐのは不可能に近い。全試合がフルイニングNHKBS朝日でテレビ中継され、スポーツニュース、新聞、ネットメディアでも大きく取り上げられる。

高野連とメディアは、こういった事実を謙虚に受け止め、可燃物を少しずつ取り除くよう努力しなければならない。選手や監督個人に「反省」が必要なケースはあるだろうが、Twitterアカウントを閉鎖するような「萎縮」をしてはならない。炎上については高野連が矢面に立ち、個人やチームを守るような姿勢・ルール・情報発信に努めなければならない。

たとえば、高校野球には危険防止(ラフプレー禁止)ルールというものがある。

このルールに従えば、仙台育英の当該選手を試合から除外することは考えられなかったのか?

たとえば、準々決勝の試合前、記者がネット炎上の件を質問し、そのやり取りをネット記事としてアップ。その記事がきっかけでまた炎上し、記事は削除されたそうだ。事実関係を報道することが本当にメディアの使命なのだろうか?

高校生らしさ

最後に推測だが、高校野球を炎上させる層には、次のようなことを選手に押し付けている層が一定数いると思う。

  • 高校生らしさ
  • 正々堂々
  • 努力
  • 青春
  • ひたむきさ
  • 感動

明徳義塾・馬淵監督は言った。

正々堂々と戦って潔く散るというのも一つの選択だったが、そうした潔さを喜ぶのは客と相手側だけだ

ダルビッシュ有は呟いた。